鎌屋ブログ

師匠の教え「ゼロからのスタート」

師匠の教え「ゼロからのスタート」

「とりあえず明日から、就業後に集まるように」

翌日から、定時の就業時間を過ぎた後、私を含めたメンバーは毎日師匠の会社に通う事になりました。

最初の会議でまず師匠から、今の会社(私が所属していた会社)の位置付けや業績について様々な質問が投げかけられました。

このビジネスのターゲットは誰? そのビジネスの業態・業種の区分はどう認識しているのか?
業務を遂行する上での戦略は? ライバル・ベンチマークの会社は?・・等々

しかし誰も、何も、一切返答する事が出来ませんでした。

というよりも、何を言っているかさえも私たちには理解出来ませんでした。

なので会議にもならないし、勉強会にもなっていない状態。

逆の立場なら、「こりゃだめだ!」ってさじを投げるだろうが師匠が放った一言は、

「そうか、真っ白か。その方がええわ」

英語に例えたら、ABCは知っている。This is a pen くらいは分かる。そんな程度・・・

1からスタート、ではなく、0からのスタート。

まずは「チェーンストアのための必須単語1001」を渡されて、英語で言うならばアルファベットと文法を覚えながら猛スピードで問題集を解いているような状況がスタート。

気が付けば、毎日終電車の帰宅が日課になっていました。

最初は苦痛以外の何物でもなかったのですが、内容が理解できるようになってから、それは興味と向上心へ変わり、あたかもロールプレイングゲームに熱中するが如く、やめられないステージへと突入していったのでした。

次へ続く

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